街角ですれ違った男性とふとした瞬間に目が合って恋に落ちる。それまでは地球何周分も長かった赤い糸が、すれ違ったその瞬間に、ほんの1メートルの短さに変わってピーンと張りつめ、引かれ合う。この人とは生まれる前から「運命の赤い糸で結ばれていたんだ」なんてことは有りません。
その超絶イケメンの白馬の王子様から「以前、どこかでお会いしたことが有りませんか?もしかしたら運命の出会いかも知れませんね」と言われたとしても、そのイケメン君は白馬の王子様の仮面をかぶったナルシストのただのナンパ師です。
悪い男に騙されやすい女性には、ちょっとした特徴があります。ストーリー性に弱いのです。超絶イケメンの白馬の王子様はあなたに声をかけなくても隣国のお姫様から引っ張りだこです。駅前に何時間も立って片っ端から女性に声をかけるほど困っていません。
最強イケメンナンパ師は何度もナンパを繰り返しているうちに、騙されやすい女性を一瞬にして嗅ぎ分ける嗅覚を身に付けています。それは依存症の女性が醸し出す独特の匂いです。
最強イケメンナンパ師のテクニックとして、敢えて誘わないという必殺技を持つ人もいますが、中級ナンパ師の中には、相手が根負けするまでひつこく声をかけ続けるタイプの人がいます。
このタイプは、ある種の障害(生まれ待った障害ではありません)自己愛性パーソナリティ障害があるために、女性にどんなに甘い言葉をかけても、まったく恥ずかしいという感情が有りません。
だから懲りずに前髪を弄りながら何度何度も声をかけられるのです。自己愛性パーソナリティ障害のナンパ師は、カッコいい王子様を演じることで自分に酔っているので注意が必要です。
ナンパ師の撃退法は、目を合わさない。立ち止まらないことです。もし、あなたがナンパ師を断りきることが出来ない性格(断れないタイプの女性)ならば、あなたは「人から嫌われたくない」という気持ちが強すぎて、八方美人になっているかもしれません。
なぜあなたが「人から嫌われたくない」のかというと、自分に自信が無いからです。自分に自信が無いから「きみってカワイイね!今まで出会った子の中で1番カワイイよ」などと言われると、私を認めてくれる人はこの人しかいない。この人を逃したらもう2度と白馬の王子様には会えないんだ!と思ってしまうのです。
自分に自信があって自立できている女性ならば、「会って1分で私の何が分かるのよ!」と怒り出すはずです。昔、有名人の方で「1目でビビッと来た!」と電撃結婚をされた方がいましたが離婚されましたね。
運命の赤い糸を感じ結ばれた人は、王子様と出会った時にはストーリーがあったはずです。例えばイタリアで運命の王子様と出会って電撃結婚で結ばれたとしても、王子様が夫となってやがて日本で一緒に住み始めると生活能力の低い、ただの外国人に感じるような感じで愛が一気に覚めてしまうのです。
白馬の王子様はナンパをしません。女性を利用してやろうとも思いません。自分の持っている男性を選ぶ基準の間違いに気が付かないと、何度も同じようなダメンズに引っかかることになります。
子どもの頃にお母さんからあまり愛情をかけられずに育った愛着障害の女性は、お母さんに褒められたくて、お母さんから言い付けられたことに対していつも「ハイ」と答えてしまいます。もし断ったらお母さんから嫌われてしまうと思うためです。
愛着障害の女性は、「愛されたい」という気持ちが大きいので、愛はいつでも「受け身」になってしまいます。自分から他人を愛するよりも、「愛される」ことを追い求めます。そして「愛されたい」から「人から嫌われたくない」という気持ちが強くなります。この症状が酷くなったのが俗に言う「ヤンデレ」です。ナンパ師はここを嗅ぎ分けてあなたを利用しようとしているのです。
パートナーから冷たくされた時に「嫌われたくない」から、プレゼントを贈って気を引こうとしたり、料理や服装を彼の好みに無理に合わせようとしたり、もっと大事にされたいのに喧嘩別れしたくないから言いたいことをガマンしてじっと耐えていたりしたら、辛い時間を無駄に過ごすだけ。今がパートナーとの別れ時です。
あなたが受け身の考え方を変えない限り、あなたが感じている報われない人生は何も変わりません。でも、あなたが本気で幸せをつかみたいのなら、愛着障害は今からでも治すことができます。