就活うつは親の過干渉が原因かも

「うちの子が就活うつかも・・・」と悩む、お母さんからのご相談が増えてきました。

今の就活生の親御さんは、年代は50代のなかば。バブル期に就職した世代です。

バブル期は、大手企業に入れば退職まで一生安泰で、毎年毎年お給料が上がっていくのが当たり前、残業するのが当たり前、もちろん残業代は全額支給され、働けば働いただけお給料が増えた時代ですが、今は違います。

教育熱心なのは確かに良い事ですが、お子さんの教育費用を惜しみなく出してきた代わりに、大学選びに口をだして大学見学バスツアーに参加し、大学の入学式・成人式に出席し、就職先選びまでお子さんと一緒になってやっていますというお話を聞いて驚きました。

就職先=未来は、本人が決めることです。

もしかしたら、お子さんの会社選びにお母さんの要望を伝え過ぎていませんか?「初任給で家賃を払ったらほとんど残らないから、転勤が無くて、自宅から通える会社にしたら?」とか、言っていませんか?

郵送されて来た就活セミナーのパンフレットをずらっと机の上に並べて、掲載された企業名を見て「ここの会社なら有名だから説明会に行ってみたら?」とか、言っていませんか?

無理して、我慢して、親の期待に応えようと頑張っているお子さんに対して「〇〇ちゃんは、上場企業に就職が決まったそうよ」などと、追い打ちをかけていませんか?

親御さんがお子さんの将来を心配する気持ちは分かります。

でも、お母さんの「あなたの為だから・・・」の発言が、お子さんに多大のプレッシャーを与えているのです。

素直で親思いのお子さんほど、期待に応えようと頑張ってしまいます。

数千人規模が参加する合同説明会や、OG・OB訪問、キャリアセンターなどからしっかり情報収集して、何か月もかけて数千社から数十社にまで企業を絞ってエントリーしているのに、お母さんの「自宅から通える会社が良いんじゃない?」の一言で、振り出しに戻してしまうことになりますよ。